こんにちは
デザイン担当のクロダです。
今回ワンスピアのホームページをリニューアルするにあたって
会社のロゴも新しくしました。
そもそも私はロゴ制作の経験は少なく、
今までは依頼側がけっこう具体的な案をお持ちで
いただいたスケッチを基本そのままきちんと仕上げてお渡しすると
「あ~これこれ!こういうのが作りたかったの!」
というパターンでした。
今回のワンスピアのロゴは
阿部の頭の中でモヤ~っとイメージされていたものを
阿部と私で試行錯誤して少しずつ形をまとめていきました。
そんな制作過程を恥ずかしながらご紹介させていただきたいと思います。
何はともあれ図をつくる
阿部「ロゴはこだわりたいのですが、お願いしても良いでしょうか?」
自社ロゴにこだわるのは当然の事です!自分の責任重大です。
阿部「グーグルのロゴのようなシンプルで親しみの持てるような感じをイメージしています」
手描きのラフと参考画像をもらいました。
私(槍がモチーフだけどRPGゲームのタイトルみたいのは違うし、仰々しくならないようにシンプルにしよう)
私の場合、とりあえずなんでもいいので図にしてみてから考えます。
↓
自分でもなんじゃこりゃと思ったりするのですが、まずは作ります笑
足がかりになるものがあると、具体案を出しやすいので。
阿部「槍はナイキのスウォッシュみたいに、もっと抽象化してしまった方が良さそう。
「これって槍だよね」っていうのがわかるかわからないかくらいでもOKです!
おそらく真っ直ぐの槍というより、抽象化してナイキのスウォッシュのように斜めに曲げた方が良いような気がします。」
ロゴ案1
槍を矢印にみたてて「ワンスピアという会社が勢いにのって一直線に進むイメージ」で作って見ましたが
矢印というのは阿部のイメージと合わないということで却下になりました。
矢印じゃない一番上のものを以下のように進化させてみようという事に。
・槍の上部分が長くなっていますが、下を長くしたバージョンも見てみたい
・槍の部分は全体的にもっと流線型にしてみた方がロゴっぽくなりそうな感じがします。
・フォントがイメージに合わない。Oはもっと丸みが欲しいです。googleのようなイメージで!
ロゴ案2
今みてみるとやりたい事はわかるのですが、ぎこちないですね。
阿部「上の方を一つの候補として考えたいです」
という事で保留となります。
ロゴ案3
文字の一部を槍にアレンジパターンも加えてみました。
こちらもちょっと違うんだよな…とは思いつつも、とにかく作成してみたものです。
すると阿部から提案が。
阿部「4つ目をアレンジしてもう1個お願いしたい案が…」
阿部「rの部分の槍のイメージです。」
ロゴ案4
ワンピースのロゴのIがルフィになっているみたいに、OneSpearのrを槍に見立てました。
私(槍をフォントに、違和感なく且つさりげなく主張するように組み込むのはなかなか難しいなあ…それに槍は細長いものなのだから、縦に組み込むのはバランス的に悩ましい)
この時の私は槍の柄までロゴに組み込む事にとらわれておりました。
あれこれ考えながら作成したラクガキ的なものです。
阿部「ちょっと槍が浮いてしまっていますかね。rは上と右の二股の槍っぽくすると自然な感じになりそうな気がします。rの部分はrを槍に見立てるのではなく、槍にしてしまうのはどうかなと思いました。」
私(あーそうか、あしらうのは穂先部分だけでいいのだわ)
ロゴ案5
阿部「だいぶイメージつかめました!」
私もやっと自分でスッキリ収まったなーと感じていました。
これでやっと、ベースになる形が決まりました。
ここから細かい部分を詰めていきます。
阿部「百合の紋章みたいな感じの雰囲気を出してもらうのは可能でしょうか」
阿部のアイディアで百合の紋章のような装飾性を加えてみる事にしました。
雰囲気をみるため取り急ぎつくった画像です。
もちろんこのままでは使えませんのでアレンジを考えます。
もう少し紋章をあしらった部分をアルファベットのrに寄せていきます。
阿部・私「下の方が好きです」
さらに細かい部分を詰めるために阿部から以下のような依頼があります。
①は下から3つ目の出っ張りを消す案
②は下から3つ目の出っ張りを、下から2番目の出っ張りと置き換える案(元の下から2番目の出っ張りは消す)
阿部「ほぼ①で心が決まっております!」
私も同意見で①がシンプルで落ち着いて違和感なくはまっていると感じます。
この後さらに微調整を加え以下のように決定しました。
ロゴ作成をしてみて
今回は阿部のアイディアによるところが大きく、私はそのアイディアをとにかく具体化する作業に徹する形になったような気がします。
面白かったといえる点は、冒頭にも書きましたが、阿部自身もなんとなくこんなのがいいなあとぼやーっとイメージしていたものを
階段を一段一段登るように、少しずつ少しずつ二人ですり合わせていくと、最終的に納得のいくものにたどり着けました。
地味な作業ですが物作りってこういう事なのだなと実感できました。